ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

【泡・白・ロゼ・赤】2020-2021ベストワイン発表!【ブログ1周年】

1年間に飲んだうちのベストワインを選んでみた

2021年3月22日をもって、このブログも開始1周年を迎えた。この記事が229記事目。1年間、3日に2本のペースで記事を書いていたようだ。よく書いたしよく飲んだものである。

さて、せっかく1年の節目を迎えたので、この1年間で飲んだおいしいワイン、ベストワインを振り返ってみたい。「本当においしかった」という基準で選びたいので、今回の記事に限ってはボトルで購入して飲んだワインだけでなく、試飲したワインも含める。

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2020-2021のベストワインを選んでみました。

そして最初にお断りしておくと、以下にジャンルごとに挙げるベストワインはすべて「試飲、あるいはテイスティングイベントで飲んだワイン」である。球団生え抜きの人気選手たちが他球団からの移籍組、外国人助っ人などによりベンチ外に追いやられる、みたいな哀愁を感じるが仕方ないよね☆

 

では、いざ発表していこう。泡、白、赤の順に発表していく。

 

【泡】ドン・ペリニヨン2010

まずスパークリングワインっていうかこんなもんシャンパーニュに決まってるわけだが、ドン・ペリニヨン2010がなんだかんだ最高だった。初ドンペリが2020-2021マイベスト泡。飲んだのは3カ月ほど前だけど、今でも味をクッキリと思い出せる。

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ドンペリ2010、おいしかったなあ。

銀座エノテカ・ミレのテイスティングイベントで飲んだのだが、正規のイベント日程を過ぎた残りを「まだギリギリ泡が残っていると思います」と出していただいた1杯。その状態がかえって良かったのか、抜栓直後はもっと素晴らしかったのかは私にはわからないが、その日、その時、その状態の1杯が大変おいしかったのだった。

この1年は「ドンペリが当たる」というくじを見かけるたびに購入し、そのすべてで敗北した1年でもあった。今年こそ当てたいと思うので当てたらドンペリ会しましょうみなさん。

そして2021-2022シーズンの目標は熟成シャンパーニュを味わうこと。シャンパーニュ の有名銘柄も全然飲めていないので、いろいろ試して新たな味覚の扉を開きたいものである。ものであるなあ。自宅の敷地からレアメタルとか出ろ。

 

【白・甘】マルセル・ダイスのアルテンベルグ・ド・ベルグハイム グラン・クリュ(2012)

続いては白ワインだが、恵比寿のワインマーケットパーティでテイスティングしたマルセル・ダイスのアルテンベルグ・ド・ベルグハイム グラン・クリュがやべえやつだった。段違い平行棒だった。

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こんなもんただの飲む黄金ですよホントに。

アルザス13品種の混植・混醸(コンプランタシオン)で造られるワインは甘やかで、口に入れた瞬間に口の中が異世界化するような、おいしいおいしくないを超越して体験としてほかのすべてのワインと異なる感じだったのだった。妖精とかが飲む類の液ですよこれは。忘れ難い一杯だった。

 

【白・辛】エール・ダルジャン(2015)

上に挙げたワインを仮に甘口に分類するとすれば、辛口部門のベストはシャトー・ムートン・ロスチャイルドが造る白ワイン、エール・ダルジャン(2015)だった。こちらは汐留のオーソリティ カレッタ汐留店で試飲したものだがグラスに注いだ瞬間に固有結界が展開、周囲が花畑に変化するという脳の症状が起きた。

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エール・ダルジャンはすっごく香りが良かった。

2020-2021シーズン「香り部門」ベストもあるとすればこれ。ともかく凄まじい香りの量だった。マルセル・ダイスの華やかさ、甘やかさに対して、こちらは香り高さ、爽やかさがすごい。白で挙げた2本はどちらも1万円台で買うことができ、その意味では超高級ワインではないかもしれないけど超高級ワインはこれどうなっちゃうんですかね(戦慄)。

 

2015は見当たらなかった……

 

【ロゼ】プリューレ・ロック(2017)

ちなみに、エール・ダルジャンと同じタイミングで飲んだプリューレ・ロックのロゼ(2017)も素晴らしかった。ベストロゼがこれ。

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プリューレ・ロックのロゼ。くすんだ色味にフレッシュな味。さいこう。

 

【赤】シルヴァー・オーク アレクサンダー・ヴァレー(2001)

続いて赤ワインのベストだが、こちらも汐留のオーソリティで飲んだ「シルヴァー・オーク アレクサンダー・ヴァレー(2001)」がすごかった。オーパス・ワンを試しに行った際、比較のためにと頼んだこちらにぶっ飛ばされたのだった。

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2001ヴィンテージながらめちゃフレッシュだったんですよ。

2001と約20年前のヴィンテージながらこのワインにとっては21世紀って存在しなかったんですか? ってくらいのフレッシュさ。私は熟成ワインに関する知見が皆無なので、どのあたりが熟成由来の味わいなのかがわからないのが残念だったのだが、液体としてのクオリティの高さは凄いものがあった。飲んだ瞬間パキンと整うサウナみたいな感覚を得られた。

赤に関しては熟成を経たものもそうだが、五大シャトーも飲んでないしブルゴーニュの特級畑も飲んでないしと1年色々飲んだのが嘘のように「ほぼなんも飲んでない」が実感値。今年も折に触れていいやつを味わいたいと思う次第だ。庭から温泉湧かないかな。庭なかった。

 

2001はなかったが、1995ってのがあった。どんな味なんだろうなー

 

2020-2021ベスト・オブ・ベストはさてなんだ?

さて、以上のなかから2020-2021のベストワインをひとつだけ選ぶならば、マルセル・ダイスのアルテンベルグ・ド・ベルグハイム グラン・クリュということになる。私は自分が飲んだワインについては調べるが、世の中にある有名ワインのことは極めて不勉強なので、マルセル・ダイスも飲むまで知らなかった。その日たまたまワインマーケットパーティに行ってなければ飲んでおらず、こういう偶然の出会いがあるからワインはまた面白い。

さて、以上2020-2021シーズンを振り返ってみた。2021-2022シーズンはどんなワインと出会えるのか、楽しみでならない。

そして末筆ながら、このような駄文を1年間にわたり書き連ねることができたのも、読んでいただき、時に感想をいただく皆様あってのことである。改めて、感謝申し上げたい。

 

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