ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

「有名生産者のおいしいブルゴーニュ・ルージュといえば?」と質問したらすごく有意義な情報が集まってくれたのでまとめ。

Twitterの賢者の皆様に押さえておくべきブルゴーニュ・ルージュを教えてもらった

私はワインブロガーなどと自称して浮かれているがその実ワインのことをまったく知らない。有名な生産者を飲んでいないはおろか名前すら知らないケースが多く、家で一人で飲んでいる分には問題がないのだが、最近ちょこちょこワイン会などにもお邪魔したりしちゃうことがあったりするのでその場合にえ、アンタそんなことも知らないのみたいになりがち。

これだと私が恥をかくのはいいとしてむしろ隣の席になって話しかけてくれた方に悪い。というわけで少しずつでも有名な銘柄を飲んでいきたいなあと思っている次第なんです。できればボトル単位で。

というわけで今私はそもそも有名なワイン、押さえておくべき定番銘柄ってなんだろうと調査を進めている。そこでTwitterに質問を投稿してみた。

してみたところ、ありがたいことに非常にたくさんの情報を教えていただいた。これは私一人が抱え込むのはもったいない貴重な集合知なのでまとめてみたというのが本記事の趣旨だ。読めば押さえておくべきブルゴーニュの有名生産者がわかる的なやつ。

具体的には、いただいた意見を並べ、票数で分類した。最高で4票を集めた生産者もいたので、1票の生産者から順に発表していきたい。サンプルが少ないので統計的に有意とは厳密には言えないかもしれないが、ツイッターに集うワインラバーのみなさんの趣向がわかって大変面白いような感じがする。

 

「有名生産者のおいしいブルゴーニュ・ルージュ」1票を集めた17生産者

まずは「1票」の生産者から見ていこう。以下のような名前が挙がった。

■1票

ドメーヌ・ラモネ
フレデリック・マニャン
ユドロ・バイエ
ドミニク・ローラン
ユドロ・ノエラ
ドニ・モルテ
ベルトラン・アンブロワーズ
ジャン・マリー・フーリエ
アルベール・ビショー
アンヌ・グロ
ミシェル・グロ
トロ・ボー
オレリアン・ヴェルデ
ラ・ジブリオット
ジョルジュ・ルーミエ
マシャール・ド・グラモン
ドメーヌ・アムラン

いやもうこの時点で有益なわけなんですよ私からすると。そうか、こういう生産者を押さえるべきなのかっていうのが一発でわかる。ブログ「ヒマだしワインのむ。」は皆様の知恵と善意で運営されています。

 

「有名生産者のおいしいブルゴーニュ・ルージュ」2票を集めた10生産者

続いては「2票」を集めた生産者を発表する。ブルゴーニュにいくつの生産者が存在するのかはわからないが、すごい数なのは間違いない。その中から意見が重複しただけでもすごい。購入の有力候補ともなってくるので、ブルゴーニュ・ルージュの参考価格とともに見ていこう。

■2票
セシル・トランブレイ(23000円〜)
シルヴァン・カティアール(17000円〜)
エマニュエル・ルジェ(16000円〜)
ローラン・ポンソ(5000円〜) 
メオ・カミュゼ(5000円〜)
ジョセフ・ロティ (5000円〜)
ドメーヌ・デ・ペルドリ(5000円〜) 
シャルロパン・パリゾ (5000円〜)
ドメーヌ・アルロー(4000円〜) 
ルー・デュモン (3000円〜)

セシル・トランブレイ高〜! なんでも次世代のラルー・ビーズ・ルロワ、みたいに言われてるんだそうですねセシル・トランブレイ。シルヴァン・カティアールは所有畑がわずか5ヘクタール。ロバート・パーカーからそのルロワやDRCばりに高く評価されたことで人気が急騰し、このような価格になっているようだ。へ〜。

[rakuten:tamaki-web:10035163:detail]

さすが票が重なるだけあって、私レベルでも雷名を聞き及んでおります的な生産者ばかりが並ぶ。ブルゴーニュワインは高騰が続いていると聞き、同じ価格を払うならもっとおいしいワインが云々という話も聞くけど、なんというか飲めるタイプの一般教養として飲んでおきたい。

で、さらに価格が高騰した未来に「ひょえ〜、いま、こんな値段しちゃうんだ〜(笑)。オジさんが、飲んでたころはね〜」と句読点と顔文字多めのおじさん構文でもって謎のアピールをしたい。していきたい。(だれにだ)

 

「有名生産者のおいしいブルゴーニュ・ルージュ」3票を集めた3生産者

続いては3票だ。3票となると数はガクリと減り、3生産者に絞られる。

■3票
ドメーヌ・ルロワ2004 (不明)
クロード・デュガ(6000円〜)
ルイ・ジャド(2000円〜)

ルイ・ジャドに関しては、わたしの飲み友達でありワインブロガー(ご本人は私はブロガーではないとおっしゃるが)の大先輩である安ワイン道場師範の強い推薦があった。

2000円台前半で買えて、十分以上においしい。そして、「普通の」「クーヴァン・デ・ジャコバン」「ソンジュ・ド・バッカス」があるという情報も寄せていただいた。

調べてみると、「ソンジュ・ド・バッカス」はACブルゴーニュ50%に、村名、一級畑を50%加えたという日本限定キュヴェ。「クーヴァン・デ・ジャコバン」はオート・コート・ド・ニュイとオート・コート・ド・ボーヌのワインをメインに村名ワインを加えてつくられるのだそうだ。「普通の」も含めて、それぞれに良さがあるようなのでこれも全部飲んでみたいなあ。

a.r10.to

クロード・デュガはジュヴレ・シャンベルタンが本拠地のパーカー100点生産者。これまた6ヘクタールしか畑を所有していないのだそうで、そのおいしさと希少性で人気なんですねなるほど飲みたい。

最後はドメーヌ・ルロワ2004。これに関しては、ワインジャーナリスト・山本昭彦さんの2013年12月のブログ記事「ルロワ唯一のオフヴィンテージ、最後の2004年を開ける」の冒頭を引用するのが一番わかりやすい。

「オフヴィンテージのないドメーヌ・ルロワの唯一の例外が2004年だ。ラルー・ビーズ・ルロワの心の支えだった夫マルセルが夏に亡くなった。看病で畑の対処が遅れた。グランクリュとプルミエクリュはすべて格下げして、村名とブルゴーニュACとして詰めた。」

飲みたすぎるでしょこんなもんは。でもまあ普通に売ってない。いろいろ調べたけど「2004年のルロワ」で売っていたのはヤフオク! で売られていた「ドメーヌ・ルロワ シャンボール・ミュジニー 2004の空き瓶」だった。空き瓶かよ。

いずれにせよ、話を聞くだけでワクワクしてしまう。「ヒマだしワインのむ。」は皆様の善意と以下略。

ひとまずメゾン・ルロワ飲みたい。

 

「有名生産者のおいしいブルゴーニュ・ルージュ」4票を集めたのは……?

そして最後は唯一4票を集めた生産者の発表だ。

■4票
ロベール・グロフィエ(6000円〜) 

というわけで今回もっとも多くの票を集めたのはグロフィエということになった。本拠地はモレ・サン・ドニながらシャンボール・ミュジニーのトップドメーヌとして名高い生産者だ(いま知った)

a.r10.to

この母数で4票集まるのは普通にすごい。6000〜7000円と高いのがネックだが、せっかくみなさんからご意見頂戴したしこれは飲まなきゃなー。

もちろん、ここに名前が挙がってない有名生産者はまだまだあるに違いない。しかし、私のようなド素人にとってはすでに十分すぎるほどの情報量。ペースは亀のそれになると思われるが、少しずつ飲んでいきたい次第アンド、いつかみんなで推しブルゴーニュ・ルージュを持ち寄る会とかしたいなあと思っております次第だ。

f:id:ichibanboshimomojiro:20210922160523j:plain

ちなみに実際に購入したのがこちら。ラベルがカッコいいローラン・ポンソを買って、同じショップで買えるリーズナブルな2本をひとまずツモ。

最後に、この場を借りて貴重なご意見をお寄せいただいた皆様、ありがとうございました。またいろいろ教えてください!(あつかましい)

[rakuten:kitazawa:10004135:detail]

このセットほしすぎる↓