ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワイン歴2年のワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

コノスルシングルヴィンヤード甲子園【第1試合】カリニャンvsシャルドネ

コノスルシングルヴィンヤード全8種の最強を決めたい

コノスルの「シングルヴィンヤード」全8種類を買った。順次飲んでいくわけだが、ただ飲むのも芸がない。

コノスル シングルヴィンヤード全8種類の最強を決めていきます。

ということで、2本ずつをバトル形式で飲んでいってBEST4を決定、その中から優勝校を決めるという春のコノスルシングルヴィンヤード甲子園を開催することとなった。なにを言ってるんだお前はと思った方、もう少しお付き合いください。

まずは地方予選を勝ち抜いた出場全8校をご紹介しておこう。以下だ。

ビオビオ・ヴァレー代表「リースリング
サン・アントニオ・ヴァレー第一代表「ピノ・ノワール
カサブランカヴァレー代表「シャルドネ
マイポヴァレー代表「カベルネ・ソーヴィニヨン
カチャポワルヴァレー代表「カルメネール」
マウレヴァレー代表「カリニャン」
サン・アントニオ・ヴァレー第二代表「シラー」
アコンカグアヴァレー代表「8グレープス」

高校野球でいう大阪桐蔭智弁和歌山的立ち位置なのがカベルネ・ソーヴィニヨン高校、ピノ・ノワール高校といったチーム。とくにコノスルがとくに力を入れているピノ高は優勝候補筆頭だが、一発勝負の甲子園ではなにが起こるかわからない。初出場のカリニャン高、8グレープス高といった未知の戦力にも番狂わせを期待したいところだ。

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コノスルシングルヴィンヤード甲子園 組み合わせ発表

続いて甲子園といえば抽選である。厳選なる抽選の結果決まったトーナメント表を発表しよう。以下である。

【第1試合】カリニャン 対 シャルドネ
【第2試合】シラー VS カルメネール
【第3試合】リースリング VS 8グレープス
【第4試合】カベルネ・ソーヴィニヨン VS ピノ・ノワール

なんてこった…! まさかの一回戦で優勝候補同士の激突が実現してしまった。カベルネ・ソーヴィニヨンピノ・ノワール、いずれもBEST4進出は決定的と思われたがまさかの初戦で激突、いずれかは初戦敗退が決定してしまうとは……あれ、なんか楽しくなってきたな。

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コノスルシングルヴィンヤード甲子園【第1試合】カリニャンはどんなワインか

さてさっそく第一戦だ。戦うのはカリニャンとシャルドネ。下馬評では圧倒的にシャルドネ有利だが勝負は下駄を履くまでわからない。まずは初出場のカリニャン高校の戦力を分析していこう。

地方大会を勝ち上がってきた無名のカリニャン高校(初出場)

出身地はコノスルのカウケネス葡萄園の第7区画「パラス・アンティグアス(古代のブドウ)」産のブドウ。畑が位置するのはチリ最大の生産地であるセントラル・ヴァレーの一部であるマウレ・ヴァレー。地味品種で知られるカリニャンの畑がなんと377ヘクタールもあるというからカリニャンの名産地と言って良さそう。

ヴィンテージは2016。樹齢200年のパイスに接ぎ木されたカリニャンを原材料に、新樽率70%のフレンチオーク樽で16カ月、ステンレスタンクで1カ月熟成させたという贅沢な造りで、アルコール度数は14度、残糖3.5g/l、PH3.6、総酸5.42g/lとデータシートにある。意外とやりそうだなカリニャン!

 

コノスルシングルヴィンヤード甲子園【第1試合】シャルドネはどんなワインか

一方のシャルドネ高校の出身地はシャルドネの名産地・カサブランカヴァレーのエル・センティネラ葡萄園の第5区画「ケブダラ・アルタ(小川の上流)」。

マウレヴァレーより緯度では北に位置するのだが、エル・センティネラ葡萄園は海から7キロと近く、寒流でおなじみのフンボルト海流の影響を思いっきり受け、気温が中央部に比べ3度ほど低いのだそうだ。

名門シャルドネ高校の勇姿

その2019ヴィンテージは20%をフレンチオーク樽、80%はステンレスタンクで6カ月熟成させたというワインで、アルコール度数は13.5%、残糖5.0g/l、PH3.33、総酸7.4g/lとなっている。勝つのはカリニャンか、シャルドネか。いざ飲んでみよう。

 

コノスルシングルヴィンヤード甲子園【第1試合】勝ったのは!?

先攻はカリニャン高校。グラスに注いでみると深く濃い赤紫色で、さすがブレンドのなかで色出し担当を担うことが多いというカリニャン、いい色の先制攻撃でノーアウト一塁である。

カリニャン高校の戦力はvivinoいわく「3.6」

そしてちょっと驚くほど香りが良い。2016VTとちょい熟なのもいいのか、高級すみれみたいな春の良き日の小洒落た花屋みたいな香りがツーンとくる。カリニャン、やるじゃないのあなた。うーん、これは一点先制!

飲んでみると酸味と渋みが主体で果実がやや弱いものの全体にまとまっていておいしい。地方の名家の良く掃除されたピアノ部屋で過ごす午後みたいな上品な味わいでとてもいいのだが願わくばもう一声果実が欲しい。1点先制後なおも1アウト満塁のチャンスをつくるも1点止まり感のある攻撃という印象だ。いやほんと、思ったよりずっとおいしかったんだけれども。

後攻はシャルドネ高校。コノスルの全ラインナップに顔を出すエリート中のエリートながら、下位レンジでの評価は個人的に高くなかった。しかしシングルヴィンヤードは完全に別物。グレープフルーツやレモンのような香り、ハチミツのような甘やかさ、バニラのような濃厚な感じ、わずかな草っぽさに海の近くで育ったことを思わせる塩味。シャルドネに求める要素が完璧に揃ってる。

はからずもシャルドネのvivino戦力分析も3.6。拮抗してる。

ミート力、長打力、走力、守備力、送球力すべて揃った選手を野球で5ツールプレーヤーというが、このシャルドネはまさにそんな感じだ。1500円を切る価格で買えるシャルドネとしてのバランスの良さは出色と言えると思う。

毎回のように先頭打者が出塁、次の打者が送って確実に1点をとる攻撃を積み重ねるという強いチームが強い野球を展開するゲームとなり、カリニャンが後半(2日目以降)果実味がグンと増して2点を返したものの反撃もそこまで。第一回戦はシャルドネの勝利となった。ありがとうカリニャン高校。優勝候補のシャルドネを相手に堂々と戦った君たちのフェアプレーをぼくらは忘れないだろう。

次回、第2試合はシラーVSカルメネールのなんすかねこれは。古豪対決感のあるマッチアップだ。果たして結果はどうなるのか、私にもまったく予想ができない。乞うご期待である。