評判のいいシャンパーニュ「ガメ エクストラブリュット キャラクター」を買ってみた
カーブ・ド・エル・ナオタカ、シャンパンハウスなどのリカマングループのショップで売られているシャンパーニュ「ガメ エクストラブリュット キャラクター(以下、ガメ キャラクター)」の評判がいいので、飲んでみたいなものだなあと思っていたら、そのワインを含むシャンパーニュ3本がセットでお得に売っていたので買った。
ガメ キャラクターは9900円税込という価格で売られている高級シャンパーニュ。一体どういうワインなのか調べてみる……前に、今回はこのワインの輸入元である株式会社都光の戸塚尚孝社長にお話を聞く機会があったので紹介したい。
ガメ キャラクターはどんなワインか?
ヒマワイン(以下、ヒマ):ナオタカ社長、このワインってどんなワインですか?
戸塚尚孝氏(以下、ナオタカ):フランスの雑誌でクリュッグと同格になったシャンパーニュです。ヴァレ・ド・ラ・マルヌが本拠地で、栽培と醸造を両方行うRMのワインですね。
ヒマ:クリュッグと同格とはすごいですね。どうしてこのワインを輸入しようと?
ナオタカ:私も元々はこの生産者のことを知らなかったんですよ。たまたま訪問したら、「ロゼ・ド・セニエ」っていう真っ赤なシャンパーニュがあって、これがすごくおいしかったんです。
ヒマ:カーブ・ド・エル・ナオタカで売ってますね。かなり濃い色ですねこれ。
ナオタカ:「真紅のシャンパーニュ」なんです。おいしいですよ。それで、どうやら雑誌でクリュッグと同格になったのもあるらしい、と。
ヒマ:それが「キャラクター」だったわけですね。
ナオタカ:そうです。造り手(フィリップ・ガメ)はムニエの魔術師って呼ばれてて、最近その息子ががんばって手伝っているんですよ。昔赤坂で働いてたらしいんですけど。
ヒマ:赤坂で……!
ナオタカ:それで娘がマーケティングをやってるんですよ。美人ですよ。
ヒマ:美人……!
ナオタカ:飲んだらおいしいし、若手ががんばって造っているしということで、1200本買いました。
ヒマ:1200本も! なるほど、だからこそ安く出せるわけですね。
ナオタカ:120本輸入するのと1200本輸入するのでは、原価が全然違ってきますからね。
ヒマ:うーん、飲むのが楽しみになりました。ありがとうございます!
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さてこのワイン、ムニエの魔術師フィリップ・ガメが造るだけにムニエ80%、ピノ・ノワール15%、シャルドネ5%というブレンド比率。オーク樽で醸造し、45カ月熟成させるという贅沢なつくり。エクストラブリュットというだけに、ドサージュは少なめの4g/L。
美人の娘、マリアンヌさんがディレクションしているというラベルは3種類あるのだが、ブドウの様子、収穫の様子と思われるモザイク調の画像で非常にオシャレ。いい意味でトラディショナルでない良さがあり3種類集めたくなる。
ガメ キャラクターを飲んでみた。
このワインを、東京・和泉多摩川の「ワインステーション」に事前に持ち込み、戸塚氏が東京に来るタイミングで飲むこととした。ワインの輸入元の社長にそのワインをいち消費者が購入して振る舞うというわけのわからなさが乙である、というあまり理解してもらえなさそうな趣旨だ(上に挙げた会話はそのとき交わしたもの。インポーターの方の話を聞きながら飲むワインは一段とおいしいものだ)。
さて、グラスに注いでみるとシャンパーニュらしい黄金色で、非常に細かい泡がグラスの底から立ち上がる。で、香りがすごい。パンみたいなリンゴみたいなそうそうこれこれ感のある香りがボンッとグラスから溢れてきてすごいなこれ。
実はこのワインを開けたタイミングではすでに結構酔っ払ってたんだけど酔いが覚めるような香り。ワインを飲んで酔っ払った人物の酔いが別のワインの香りを嗅いで覚めるわけがなく、冷静に考えるとそう思ったこと自体が酔っている証拠にほかならないわけだが「こりゃ居住まいを正して飲まないと」みたいな気になったのも事実だ。
飲んでみるとなんでしょうかこれは。キリッとした酸味と蜜みたいなふくよかさが石灰岩の土俵の上で相撲をとっているみたいなすごく迫力のある味だ。元大関・霧島的な身体能力の高い筋肉質な印象の力士、じゃなかったシャンパーニュという印象である。
こりゃおいしいわ。泡、香り、味、すべての質量がともに豊か。
同席されたワインブログ界の重鎮、安ワイン道場師範が、この日のことをレポートしたブログに「このシャンパーニュは乾杯でキューっと飲んじゃったらもったいないですな。 」と書かれていたがホントそれ。
温度が上がるとどうなるか、翌日どうなるかまでたしかめたくなるワインであった。とはいえ、楽しい夜だったので良しである。
ガメ キャラクター、ぜひまたどこかで飲みたいワインでした。
このワインが入ったお得なセット。3月31日まではポイント7倍。