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ダイヤモンド酒造「シャンテ マスカットベーリーA Yキューブ」を飲んでみた。

ダイヤモンド酒造「シャンテ マスカットベーリーA Yキューブ」を買った

ダイヤモンド酒造のマスカットベーリーA(以下、MBA)がおいしいと聞いて、同酒造の「シャンテ マスカットベーリーA Yキューブ」を買ってみた。ちなみに私はMBAが好きでも嫌いでもなく、そもそもそんなに数を飲んだことがないのでよくわからん、という立場だ。

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シャンテ マスカットベーリーA Yキューブを飲みました。

今回調べたなかで面白かったのはマスカットベーリーAの誕生には勝海舟が一役買っている、という話。MBAの生みの親として知られる川上善兵衛は勝家に出入りするなかで殖産興業の思想に傾倒、近隣農民の収入源確保のためにワイン醸造を志すようになったのだそうで、今で言う地方創生的なものを醸造用ブドウで志した感じだったっぽい。日本の夜明けは日本ワインの夜明けでもあったわけだなあ。

その後川上は日本の気候風土に合ったブドウを生み出すために交配を重ね、ついにベーリー種とマスカット・ハンブルク種の交配から、MBAが1931年に結実。wikipediaによれば「耐寒性があり栽培が容易」で「病害への抵抗性が強」く、「甘く濃厚な」このブドウは栽培面積をどんどん増やし、赤ワイン用ブドウ品種としては日本国内トップの生産量を占めるに至る。

 

マスカットベーリーAが好きな人にあんまり会わない問題

ただ一方で、私は「MBAが好き」という人には正直あんまり会ったことがなかったりもする。なんなら苦手、という人は複数知っているにもかかわらず。

気候に合ってたくさん穫れる的な品種(アイレンとかユニブランとか)単一のワインはほとんど見たことがないが、MBA単一のワインはすごいあるのもなんだか不思議だ。MBA

himawine.hatenablog.com

しかし、せっかく日本の風土に合っていて、そもそも生産量トップであるほど植えられているのであれば、MBAからおいしいワインが造られたらこんなにいいことはないはずだ。というわけで今後このブログでも折に触れてMBAのワインを飲んでいこうと思う。今回飲む「シャンテ マスカットベーリーA Yキューブ」はその一発目という位置づけだ。

 

ダイヤモンド酒造とシャンテ マスカットベーリーA Yキューブ

さて、ダイヤモンド酒造の2014年を最後にメンテナンスに突入したという公式サイトを見ると、その始まりは昭和14年に近在の農家が集まって自分たちが飲む用のワインを醸造したのがはじまりで、当時は「石原田葡萄酒醸造組合」と称していたそうだ。

himawine.hatenablog.com

それが昭和38年に税務署の要請で各農家の持ち株を買い取り、株式会社ダイヤモンド酒造を設立したとある。協同組合的なことだったんですね最初は。

その評価は非常に高く、日本ワイナリーアワードで4年連続の5つ星を獲得したりもしているみたい。そんなダイヤモンド酒蔵のフラッグシップだというのが今回選だ「シャンテ マスカットベーリーA Yキューブ」だ。購入価格は2970円。いざ飲んでみよう。

 

シャンテ マスカットベーリーA Yキューブを飲んでみた

グラスに注いでみると色はかなり濃いけどクリアな紫色。MBAといえばキャンディみたいな香り……という印象があるけれどこのワインに関してはほとんどそれを感じない。

でもって飲んでみると、まるでピノ・ノワールを飲んでいるような味わい。控えめな果実味とそれを支える渋味のバランスが良くて普通においしい。私レベルだとブラインドだったら「おいしいピノ・ノワールですね(ニッコリ)」と答えかねないほどの感じだ。色の印象ほど味は濃くなく、アルコール度数が12.5%ということもあってスイスイ飲めて非常においしい。

 

シャンテ マスカットベーリーA Yキューブと日本ワインふたつの味の方向性について

日本ワインには、大きく分けて国際品種的な味わいを志向するものと、そこは一旦手放して日本の土地とそこから生まれるブドウをそのまま表現しようとするもののふたつの行き方があると思うのだが、どちらかといえばこれは前者だと思う。

伊勢五本店のサイトによれば、ダイヤモンド酒造の三代目、雨宮吉男さんはブルゴーニュでオリヴィエ・ルフレーブに師事し、そこで3年間修行をしたのだそうだ。そしてこのワインはブルゴーニュスタイルの醸し発酵で仕込んだとある。ピノ・ノワールっぽいと感じたのは的を外れてはいるけれど矢を射た方向は合ってるみたいなことかもしれない。いかにもMBA! みたいな感じはまるでない。

結果「まるでピノ・ノワールのようなMBA!」と私は思ったのだった。ただ一方で、それは果たして褒め言葉なのかどうなのかがいまいちわからないのも事実だ。いや、そういった邪念を抜きにして飲めば普通においしいワインだったのは間違いがないところなのだが。

a.r10.to