ヒマだしワインのむ。|ワインブログ

年間500種類くらいワインを飲むワインブロガーのブログです。できる限り一次情報を。ワインと造り手に敬意を持って。

【赤/白/泡/他】2020年のオススメBESTワインを価格帯別に選んでみた。【100円台/1000円台/2000円台】

2020年のマイベストワインを価格帯別に選んでみた

2020年も押し迫ってきた。ワインにハマってまもなく2年、今年はこのブログもはじめ、Twitterもはじめ、人生初のワイン会にもお誘いいただくなど多くの方に絡んでいただき、充実しまくった一年であった。私のささやかなワインライフがスタートしたともいえる一年を締めくくるべく、今年飲んでおいしかったワインを挙げておきたい。

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今年もたくさん飲んだうちから、価格帯ごとのベストを選びました。

今年はテイスティングイベント的なところにも足を運ぶようになり、50cc単位ではおいしすぎるワインをたくさん飲んだ。シルヴァーオーク2002とかプリューレロックのロゼ、モルゴン2000、クリスタル2012とか振り返ると今も味を思い出せるくらい印象的。やっぱりうまいよ、高いワイン。悲しいけどこれって資本主義社会なのよね、である。

ただ、それを言い出すと普段飲んでる1000円台、2000円台のワインの立場がなく、なんなら私の日常のワインライフを自ら否定する、みたいなションボリした事態になる。なので、テイスティングしたワインは対象とせず、100円台、1000円台、2000円台というセコい話で恐縮だが私のメインフィールドである安ワイン界隈で自分で買って1本飲んだなかからベストを選んでいきたいと思う。200本くらい飲んだ80%くらいは2999円以下だしたぶん。

ちなみに、価格帯に関しては定価ではなく売価を基準にしていることをご承知いただきたい。

 

■2020年のオススメBESTワイン:100円台部門

まずは3桁円の100円台だがここは悩ましい。「知る悲しみ」全開で、2020年はそもそもなかなか3桁円のワインに手が伸びなかった。肝臓のアルコール分解能に限界があり、人間の命が有限である以上、満足度を天秤にかけた場合にコスパがむしろ悪くなる場合があるからだ。そのなかでもおいしかったワインをピックアップした。

<赤>ベンド カベルネ・ソーヴィニヨン

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赤部門は一択でベンド カベルネ・ソーヴィニヨンで決まりである。複雑さはないけれどガッツリ果実味、濃くて甘いカリフォルニア・ドリーミン味。値段に対してのおいしさのレバレッジはこのワインが一番効いてるんじゃないかレベルであった。これで1000円でお釣りが来るのはすごい。

<甘口>コノスル コセチャ・ノーブレ レイト・リースリング

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コノスルはなにを飲んでも高コスパだが、貴腐ブドウまで一部使ったこのワインが500円玉と100円玉数枚で買えるのはどう考えても様子がおかしい。残念ながら終売なので、見かけたらまた買いたいところ。甘口ワインのおいしさを教えてくれた、記念碑的1本となった。

というわけで以上2本が弊ブログ「ヒマだしワインのむ。」の2020年100円台ベスト。

■2020年のオススメBESTワイン:1000円台部門

つづいては1000円台だ。とくに春先に1000円台のシャルドネを集中的に飲み、おいしいものがたくさんあったが、ベストはわりとすんなり選ぶことができた。まずは赤から発表だ。

<赤> サマーハウス マールボロ ピノ・ノワール

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つい最近飲んだワインだがこれはおいしかった。ニュージーランドピノ・ノワールの名産地。だが、1000円台でなかなかおいしいものがないなかで、これは抜群に良かった。甘ずっぱ味。3000円以下のおいしいピノ・ノワールを探す、というのが本ブログの趣旨のひとつなので来年も積極的に探していきたいところ。

<白> リントンパーク 76 シャルドネ

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今年は南アフリカワインをよく飲んだ。新型コロナウイルスの影響で南アフリカ国内で酒販が禁止され、南ア国内の酒造業者がピンチに。それを救おうということで南アフリカワインを飲もうというムーブメントが夏ごろ起こったこともあり、なにより安くておいしいこともあってよく飲んだのだがこれは抜群に良かった。素晴らしかった。飲む黄金の蜜ですよこんなもんは。なんで1000円台で買えるのか。名前の由来を調べる体験も含めて、忘れられないワイン。

<泡>ポワルヴェール・ジャック

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「1000円台で買える場合もある」程度で基本2000円台なのだが、「1000円台で買える場合もあるシャンパーニュ」っていう絶対的な強さを持っているのがポワルヴェール・ジャック。有名銘柄だけに味もしっかりしているし、我が家では常備菜的に常に備えておくようにしていてもはや防災グッズ。備える類のもの。急な来訪があってもこれさえ出しとけば気分はパーティだ。おいしいとかコスパとかを超越して、とにかく便利。

以上3本を1000円台ベストとしたい。とくに1000円台白ワインは魔境で、ほかにもおいしいものがたくさんあったが、「76」は頭ひとつ抜けていた。


■2020年のオススメBESTワイン:2000円台部門

最後は2000円台で、私が普段もっとも多く飲むレンジ。それだけに数多く候補があるため、赤白ロゼ泡それぞれを選んでみた。

<赤> パーリーゲーツ ピノ・ノワール

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これも南アフリカワインなのだが2000円台でこんなにおいしいピノ・ノワールが飲めるのかと腰が抜けそうになった1本。旧世界的な薄くても旨みが強い味わいの複雑さと、新世界的な果実味のハイブリッド。これだけ飲んでれば十分人生ハッピーなんじゃないかっていう感じがした。テイスティングで飲んだ高ワインも含めた総合ランキングでトップ10入りするくらいのコスパを発揮した1本。(ショップによっては3000円を超える)

<白> アタラクシア ソーヴィニヨンブラン

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これまた南アで、これは南アフリカワインに大変詳しいブロガー、KOZEさんにオススメいただいたワイン(勝手に参考にしただけ)。私が飲んだ史上もっとも水に近いワインという印象で、飲んだ後の余韻で「ああ、今自分はワインを飲んだんだ」と気づくレベルのさわやかさ。

<ロゼ> フリードリッヒ・ベッカー プティ・ロゼ2018

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2020年はロゼへの苦手意識が完全に払拭され、おいしいロゼもっともっとくれ状態に突入した一年でもあったが、そのきっかけになったのは間違いなくこの1本。要するに私の好きな甘ずっぱ味なのだが白でも赤とも違う、ロゼでなければ出せない味わいの魅力が存分に味わえたのだった。ロゼかー、ロゼなー、微妙だなーと思う方に迷わずGOだと言いたくなるロゼであった。

<泡> グラハム・ベック ブラン・ド・ブラン2015

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今年はシャンパーニュの有名メゾンのスタンダードキュヴェを飲む、という試みもスタートさせ、テタンジェ、ボランジェ、ルイ・ロデレールといったメゾンのシャンパーニュはどれもおいしかったのだけれどもそれに匹敵するおいしさでビックリしたのがやっぱり南アのブラン・ド・ブラン。トースト的な香ばしさと柑橘的な果実感が口の中で繊細な泡とともに弾ける驚愕のコスパ泡。もしかしたら2020年のMVPはこの1本かもしれない。

というわけで2020年の後半はもっぱら2000円台のワインを中心に飲んだので赤白桃泡まんべんなく選出できた。これはどれも本当においしいやつだな。今すぐ飲みたい、この4本。

こういうのは意外とやってみるもんで、我ながら納得というか価格帯別に間違いなくオススメできるワインが選べた気がする。2020年はたくさんおいしいワインが飲めて実にいい年だった。また来年もこんな感じでおいしいワインに出会えるといいなあ。

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